恋愛野獣会
ジリジリとお尻をついたまま後ずさりする私に、男の1人がニヤリと笑いかけた。



「久しぶりだな。あの時はもうちょっとだったのに邪魔が入って悪かったな」



「……っ!」



やっぱりあいつらだ!



どうして、なんでこんな所にいるの!?



「悪いね。こいつらと俺、元々通じてたんだよ。


昨日の内にこいつらから恋愛野獣会のせいで女逃がされたって話し聞いてたんだよね。


まさか、その女が君だったなんて、こんな偶然ないよね」



クスクスッと笑う吟さん。



サッと血の気が引いていくのがわかった。



事態を理解したユカさんは不適な笑みとガムテープとロープを残して部屋を出て行ってしまう。



うそ……。



こんなの嘘よ……。



「死ぬ前のボランティアだと思ってよ、ね?」



ユカさんが出て行った扉を閉めて、吟さんがその扉によりかかる。



「恋愛野獣会の奴らこいつが処女だって言ってたけど、マジ?」



1人がそう言いながら私のスカートをめくり上げる。
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