恋愛野獣会
「離して!!」



そう叫んだのもつかの間、ユカさんが置いていったガムテープで口を塞がれて声がでなくなる。



喉の奥でくぐもった悲鳴を上げるが、外まで聞こえるハズもない。



男の体重がのしかかってきて、呼吸が苦しくなる。



なにをされているのか理解できなくて、意識が遠のいていく……。



『頑張って! 大丈夫だから、しっかりして!』



耳元で、女の子のそんな声が響く。



誰……?



見えるのは口元をだらしなく開けた男の顔だけ。



ブラを捲し上げられて、スースーする。



『もうすぐ来るわ。だから頑張るのよ! お兄ちゃんが、もうすぐ来るから!』



……カヤ……さん……?



カヤさん?



意識がハッキリとする。



口は塞がれているが、全く抵抗しない私に男たちは油断しているのがわかった。



下着はもう脱がされていて、今まさにという瞬間。




私は男のお腹を思いっきり蹴り飛ばしたんだ。
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