恋愛野獣会
「ぐっ」



と鈍い悲鳴を上げて倒れる男。



一瞬呆気に取られた顔をする男たちに、私はガムテープを剥がしこれでもか! というほど大きな悲鳴を上げていた。




「おい、黙らせろ!」




「お前がさっさとロープで縛らないからだ!」



「うるせぇな! 暴れんな!!」



男たちがドタバタと騒ぎ出した時、さっきまで吟さんが立っていた後ろのドアが勢いよく蹴り飛ばされた。



もろくなったドアはそのままバタンッとホコリを立てながら倒れてしまう。



え――…。



誰もが、一瞬自分の目を疑った。



キラキラと輝く銀髪。



漆黒のツンツン頭。



青く魅惑的な髪。



燃えるような赤。



「恋愛野獣会だ……」



男の1人がそう呟いた。



「なんで、こんな昼間に……」
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