恋愛野獣会
さよなら……カヤ
それから数十分後。



私の目の前には男たちが倒れこんでいた。



もう誰もピクリとも動かない。



あっという間の出来事だった。



恋愛野獣会のメンバーは怒りにまかせ、容赦なかった。



前に助けてもらった時は手加減していたのだと、わかったくらいだ。



そして……。



小さな拍手の音が部屋に響いた。



全員の視線が、そちらへ向く。



「さすが、強いね」



ニコッと微笑む吟さん。



その顔に悪びれた様子はなく、みんなが喧嘩をしている最中も少し離れた場所で1人見学をいていた。
< 463 / 501 >

この作品をシェア

pagetop