恋愛野獣会
恋話
それから一週間が経過していた。



ユカさんはいつの間にかお店からいなくなっていて、吟さんの姿も見なくなったある日のこと。



「それでそれで!?」



学校内の生徒会室。



私はグッと身を乗り出して優人先輩の言葉に耳を傾けた。



「今度、デートすることになった」



そう言って可愛く頬を染める先輩。



「やったぁ! おめでとう!!」



まるで自分のことのように嬉しくなって、私はソファから飛び上がって拍手した。



優人先輩の恋のお相手は、裏路地で助けた中学生の女の子。



猫を探し出して直接彼女に会いに行ったとき、連絡先を教えてくれたんだって。
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