恋愛野獣会
☆☆☆

私たちがキスをした夜の事。



突然の嵐が訪れた。



「こんにちは、明日香ちゃん」



管理人さんが食堂に通したそいつが、ニヤリと微笑む。



自分の顔からサッと血の気が引いていくのがわかる。



家に来ていたヤクザだ――。



「どうして……」



「どうしたもこうしたもねぇよ。お前の親勝手に逃げちまうもんだからよぉコッチも困ってんだよ」



逃げた……?



お母さんとお父さんが!?
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