短期恋愛。
「 みうううう~!おはよおお~! 」
朝とは思えない大きな声が
住宅街にこだまする。
「ななみおはよ~!」
この子は一ノ瀬 菜々美。
幼稚園から高校までずっと同じ学校に
通うことになるいわゆる腐れ縁!(笑)
住んでいるマンションも一緒で
常に一緒な幼なじみ、いや大親友。
性格は私と真逆で
女の子過ぎる女の子、お洒落好きで
ちょっとちゃらちゃらしているけれど
クラスの委員長もしてるしいわゆる
出来る女の子。
私は菜々美とは
太陽と月みたいに真逆な人間。
恋愛だって中学のうちから経験してるし
私にとって菜々美は先輩のよう。
「ねぇ、みう!単語テストやばいよね!
入学初日からテストってどんだけ~ってね。」
「そうだよね、ひどいひどいっ。」
「め、メモリー…って記憶?」
「そうそう!美羽大丈夫でしょ!」
「でも、スペル書けない…(笑)」
不安とちょっとした楽しみを胸に学校に向かう。
菜々美と話していたらいつの間にか
学校の校門に着いていた。
回りには先輩らしき人がいっぱい。
「ねえ!美羽やっぱ高校って
背高いかっこいい人たくさんいるね!」
「緊張するね~あ、クラス発表されてる!」
恐る恐る人だかりの多い
クラス発表の看板を見てみることにした。