誠の桜に止まる蝶~番外編~
「蝶?」

廊下を歩いていると総司に呼ばれて、私は振り向こうとする。

その瞬間、めまいに似たようなものに襲われる。

これは、なに?

ぐらりと体が傾く。

すると総司が私の体を受け止めてくれる。

「大丈夫?」

心配そうにこちらをみつめてくる。

「あ、ごめん・・・もう、大丈夫。」

そう言って私は総司から離れようとする。

すると総司にお姫様抱っこされてしまい動けない。

「そ、総司?降ろして?」

「え?やーだよ♪」

「なっ!やだじゃないでしょ!私、これから夜の巡察いかなきゃいけないの!」

「そんなフラフラな体で?」

総司が少し不機嫌そうにつぶやく。
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