誠の桜に止まる蝶~番外編~
「大丈夫だよ?ちゃんと歩けるし。」

私はなんとか降ろしてもらおうと努力する。

「へえ。蝶はそんなに俺に抱き上げられるのが嫌なんだ。」

総司が不機嫌そうにまたつぶやく。

「え、いや!そうじゃなくて・・・」

私はおもわず口ごもる。

正直総司に抱き上げられるのはすきだ。

総司は細そうに見えて案外たくましい腕をしている。

そしてなにより総司に抱き上げられるとすごい安心する。

だけど、恥ずかしくそんなこと言えない・・・・

「じゃあなに?」

「えっ・・・だから・・・」

「蝶?ちゃんと言ってくれなきゃわかんないんだけどな。」

総司が意地悪な顔で笑う。

また総司のドSモードにスイッチをいれちゃった!!

私は内心あたふたする。
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