誠の桜に止まる蝶~番外編~
「とーしぞうっ!!!」

私は勢い良く歳三の部屋を空ける。

「うわっ!!てめえは蝶かっ!!」

「ばかだなー私蝶ちゃんみたいに可愛くないよ。って歳三にお願いがあるの!!」

「なんだよ。」

「私を巡察に連れてけ!!」

「なんで命令けいなんだよっ!!ダメだダメだ。」

「なんでよっ!!」

私は歳三の部屋の中に入り、座り込む。

「あぶねえんだよ巡察は。」

「でも蝶は行ってる!!」

「あいつは何度も行ってるからいいんだ。」

「人手が足りないのは分かってるんだよ?」

私はじっと歳三の瞳を見つめる。

「っ・・・そ、それでもダメだ!!お前は少し神無月家の当主として自覚をもちやがれ。」

「むう・・・・いいもんっ!!」

私は歳三の部屋から飛び出す。

こうなったら!!

「ただいま戻りました~」

玄関から蝶の声が聞こえる。

私は急いで玄関に向かった。
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