誠の桜に止まる蝶～番外編～
「一君面白いこというねっ！！」

「いや、面白くしているつもりはないのだが・・・」

前では一と沙織が雑談しながらあるいている。

今日は浪士たちもいなく、穏やかな夜の巡察だ。

「おい、原田。どうしたんだお前。珍しくぼうっとしてるじゃねえか。」

土方さんの声で我に返る。

「いや、ただ夜桜が綺麗だなと思ってな。」

「原田お前知っているか？」

「なにをだ？」

「沙織が結婚するらしいぞ。」

「え？」

俺はおもわず土方さんのほうを見る。

だけど土方さんは落ち着いていた。

そして沙織がなぜこのような行動を取るのか話を聞いた。

「・・・そうだったのか・・・」

俺は何とも言えずやっと言葉を絞り込む。

「ああ。お前も沙織を妹のように思ってやってるなら少しはわがままにつきやってやれよ。」

「・・・・ああ・・・」

そして夜の巡察を終えて屯所に戻ってきた。

「おい、沙織すこし話さねえか？」

「え？いいよ？」

そして俺らは歩き出す。
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