誠の桜に止まる蝶~番外編~
「ちーよ?」

「も、もう・・・総司に抱き上げらっれるの・・・嫌じゃ・・・ないもん。」

私は恥ずかしくて顔を真っ赤にさせつつたどたどしく答える。

すると総司は満足したように微笑む。

「よくできました♪だけど蝶、今日はもう休みな?」

「でも巡察・・・」

私は声を発している途中で向こうから誰かが歩いてきた。

「よう、総司と蝶じゃねえか。どうしたんだ?抱き上げられて。」

「ああ。原田さん。実は蝶具合が悪いみたいで。」

「大丈夫なのか?」

心配そうにこちらをみる原田さん。

原田さんは私にとって頼れるお兄さん的な存在になっていた。

少し、陽気すぎるけど(笑)

「あ、はい!なんとか大丈夫です。」

「でも、顔が青いな。今日夜の巡察だろ?俺が変わってやるよ。」

「え!でも原田さんお昼も巡察したのに・・・」

「構わなねえよ。んじゃ総司蝶を頼むわ。」

そう言って原田さんは玄関の方向へ消えていく。

「いいのかなあ・・・」

「原田さんがああ言ってくれたんだから素直に甘えたら?」

「うん・・・」

私はそのまま総司に部屋まで運んでもらった。
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