誠の桜に止まる蝶~番外編~
「蝶!!」
前から声が聞こえて視線をなんとか凝らすとそこには総司がいた。
「そ、うじ・・・」
「なんで蝶はこうやって無茶ばかりするんだよ!!」
そう言って素早く女の子を取り上げて総司はしゃがむ。
「ほら乗って!!」
「でも・・・」
「いいからっ!」
総司にせかされて私はおずおずと総司の背中に乗る。
そして総司は走り出す。
総司の背中、温かい。
こんな状況なのにそんなことを思っていた。
すると頬に冷たいものが当たる。
大粒の雨だ。
「こんな晴れているのに?」
そう思っているとわたし達は外へ出る。
「蝶!!大丈夫か?」
原田さんが走ってくる。
「な、なんとか・・・」
私はとぎれとぎれに話す。
周りを見ると一さんはてきぱきと周りの隊士たちに指示を出して周りの住民の安全を確保していた。
「沙織・・・・すごい・・・」
沙織は舞っていた。
その舞は神秘的なもので、沙織が舞うたびに大粒の雨が強くなる。
「もしかして、沙織が雨を降らせているの?」
「ああ。あいつの守護神は竜神だから、正確に言えば沙織の舞に反応して龍王が雨を降らせているんだな。」
原田さんも目を細めながら見つめている。
しばらくして火は消えた。
「蝶!!大丈夫?」
沙織が駆け寄ってくる。
「う・・・ん・・・体がすこし、重・・・い・・・」
「蝶っ!!!」
沙織の叫び声が聞こえる。
だけど目が明かない。
私はそのまま意識を手放した。
意識を手放す刹那、総司の必死な顔が見えた気がした。
前から声が聞こえて視線をなんとか凝らすとそこには総司がいた。
「そ、うじ・・・」
「なんで蝶はこうやって無茶ばかりするんだよ!!」
そう言って素早く女の子を取り上げて総司はしゃがむ。
「ほら乗って!!」
「でも・・・」
「いいからっ!」
総司にせかされて私はおずおずと総司の背中に乗る。
そして総司は走り出す。
総司の背中、温かい。
こんな状況なのにそんなことを思っていた。
すると頬に冷たいものが当たる。
大粒の雨だ。
「こんな晴れているのに?」
そう思っているとわたし達は外へ出る。
「蝶!!大丈夫か?」
原田さんが走ってくる。
「な、なんとか・・・」
私はとぎれとぎれに話す。
周りを見ると一さんはてきぱきと周りの隊士たちに指示を出して周りの住民の安全を確保していた。
「沙織・・・・すごい・・・」
沙織は舞っていた。
その舞は神秘的なもので、沙織が舞うたびに大粒の雨が強くなる。
「もしかして、沙織が雨を降らせているの?」
「ああ。あいつの守護神は竜神だから、正確に言えば沙織の舞に反応して龍王が雨を降らせているんだな。」
原田さんも目を細めながら見つめている。
しばらくして火は消えた。
「蝶!!大丈夫?」
沙織が駆け寄ってくる。
「う・・・ん・・・体がすこし、重・・・い・・・」
「蝶っ!!!」
沙織の叫び声が聞こえる。
だけど目が明かない。
私はそのまま意識を手放した。
意識を手放す刹那、総司の必死な顔が見えた気がした。