誠の桜に止まる蝶~番外編~
「いやだな、邪魔なんてしてませんよ。ただその子が嫌がってるって教えてるだけですよ。」
この声・・・
「総司貴様。」
鵜殿さんが総司をにらむ。
「おい。鵜殿さん。こんなところでなにしてやがんだ?」
二人の間に土方さんが入る。
「なにもしておらぬ。」
鵜殿さんがつまらなさそうにつぶやく。
「じゃあその手を掴んでいる娘を離さしてやってくれねえか?清河さんの連れなんだよ。」
「ふっ。ならば仕方があるまい。」
そう言って私は手を放してもらう。
「総司、連れてってやれ。」
「わかった。君、おいで。」
「あ、はい!」
私は下を向きながら歩く。
なんとなく今総司の顔を見たら泣いてしまいそうだから。
今の総司は私のことを知らない。
だけど、やっぱりどんな時もあなたは私を助けてくれる。
このことがたまらなくうれしかった。
そして総司が歩調を緩める。
「大変だったね。大丈夫だった?」
「あ、はい。助けていただきありがとうございました!」
私はそう言って勢いよく頭を下げる。
「いいよ、あれは、鵜殿さんが悪いからね。さあ、見つからないうちにいきな。」
「はいっ!」
私はそう言って駆け出そうとする。
その時総司に手を掴まれる。
「え?」
「あ、いや、なんか昔君を見たような気がしたから。ごめん気のせいだね。」
そう言って総司はぱっと手を離す。
あの時、目があった時のこと?
私は少し驚きその場に立ち止まるが、向こうから人の気配を感じて総司に頭を下げて走り出す。
この声・・・
「総司貴様。」
鵜殿さんが総司をにらむ。
「おい。鵜殿さん。こんなところでなにしてやがんだ?」
二人の間に土方さんが入る。
「なにもしておらぬ。」
鵜殿さんがつまらなさそうにつぶやく。
「じゃあその手を掴んでいる娘を離さしてやってくれねえか?清河さんの連れなんだよ。」
「ふっ。ならば仕方があるまい。」
そう言って私は手を放してもらう。
「総司、連れてってやれ。」
「わかった。君、おいで。」
「あ、はい!」
私は下を向きながら歩く。
なんとなく今総司の顔を見たら泣いてしまいそうだから。
今の総司は私のことを知らない。
だけど、やっぱりどんな時もあなたは私を助けてくれる。
このことがたまらなくうれしかった。
そして総司が歩調を緩める。
「大変だったね。大丈夫だった?」
「あ、はい。助けていただきありがとうございました!」
私はそう言って勢いよく頭を下げる。
「いいよ、あれは、鵜殿さんが悪いからね。さあ、見つからないうちにいきな。」
「はいっ!」
私はそう言って駆け出そうとする。
その時総司に手を掴まれる。
「え?」
「あ、いや、なんか昔君を見たような気がしたから。ごめん気のせいだね。」
そう言って総司はぱっと手を離す。
あの時、目があった時のこと?
私は少し驚きその場に立ち止まるが、向こうから人の気配を感じて総司に頭を下げて走り出す。