誠の桜に止まる蝶~番外編~
「あはははっ!平助扉に話しかけてやがるよっ!!!」

そう言って新八さんが大爆笑をしていた。

今私は初めて島原に居ます。

ことの発端は新八さんが

「よしっ!島原にみんなで行こうぜっ!!綺麗な姉ちゃん見ながら酒がのみてえ気分なんだ!!」

といった言葉がきっかけだった。

もちろんと私沙織は嫌だと拒否した。

沙「嫌だよ。なんで島原に女の私たちまで行かなきゃいけないのよ。まったく、新八の頭は石田散薬なみに使えないわね。」

そう言いながら毒づいていた。

新「言いたい放題いいやがって!!」

悔しそうにぶーぶー新八さんが文句を言う。

原「まあまあ、沙織。新八も飲みてえ気分なんだよ。付き合ってやろうぜ?」

そう言って原田さんが沙織をなだめていた。

沙「ふうん。左之さんも実は行きたいんだ。」

原「いや、そうはいってねえだろ?」

沙「はいはい。島原のお姐さん方はみんな綺麗だから遊び人の左之さんが行きたがる理由はわかってます。」

そう言って沙織はぷいっとそっぽを向く。

蝶「総司、なんか空気が・・・」

総司にそう言うと総司は楽しそうに話し出す。

総「まあ、たまにはいいんじゃないか?あそこの料理はおいしいし。もちろんお代は新八さんもちだからね?」

新「なっ!!そりゃねえぜ総司!!」

新八さんはそう言いながら抗議する。

平「いいねっ!新八持ちでさあいくぞっ!!」

そうして今に至るのである。

みんなお酒を飲んでいるせいか軽く酔っぱらっている。

私と沙織はお酒は飲めないので、料理を食べながら話していた。
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