誠の桜に止まる蝶~番外編~
あれから宴会は続き、平助君と新八さんは完全に酔っぱらい一さんに絡んでいた。

そして沙織はちらちらと原田さんを見ていた。

原田さんの横に姫華さんという舞妓さんがいるから気になるのだろう。

すると原田さんが立ち上がり沙織の傍に行く。

「な、なに?」

「沙織。ちょっと来てもらうぜ。」

そう言って沙織を原田さんは軽々と抱き上げる。

「わわっ!ちょっと!!」

そのまま沙織は連れて行かれる。

「じゃあ、俺たちもいこうか♪」

「え?ってきゃっ!」

総司が私を抱き上げる。

「君菊さん。隣の部屋かりますよ。」

「どうぞ。」

君菊さんはにっこりと微笑む。

そして私は連れて行かれた。
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