誠の桜に止まる蝶～番外編～

「うそ・・・・」

私は途中で歩みを止める。

「どうしたの？蝶。」

総司が不思議そうに尋ねてくる。

「あの人たち知っている・・・・・」

「え？」

あの綺麗な桜色の瞳、清らかな霊力を全身にまとっている女性。
そして、九つの尾をもち神という圧倒的な霊力を持ちながらも優しい瞳を持つ男性。

「お父様と、お母様・・・・」

「え？蝶の？」

「うんっ！！」

私は気が付いたら駆け出していた。

そんな私を二人は優しく見つめていてくれる。

私は二人に抱きついた。

「っお父様、お母様！！！」

「蝶。久しぶりね。」

「元気にしておったか？」

やっぱり二人は私の両親だった。