誠の桜に止まる蝶~番外編~
「おい、原田!蝶か総司見なかったか?」

「あ、いや、見てねえけど?」

「そうか。悪かったな。」

そう言って土方さんはすたすたと歩いていく。

「ふう・・・原田さんありがとうっ!」

「いやいいけどよ。それよりお前何やったんだ?」

「えっと・・・」

今までの経緯を私は説明する。

「はははっ!完璧総司のせいじゃねえかよ!!」

「そうなんですよ・・・私このままじゃ死んじゃう!!」

「んじゃ今から甘味屋でもいくか?」

原田さんが楽しそうにこちらを見る。

「えっ?」

私はおもわず瞳をきらきらと輝かせる。

「土方さんも少し時間がたてば落ち着くんじゃねえか?」

「でも、原田さん巡察で疲れてるんじゃ・・・」

「大丈夫だよ!よしっ!土方さんに見つかる前に行こうぜ?」

「っはい!」

「俺も行くー!!」

「きゃっ!」

私は背後から聞こえる声に驚いて声を上げる。
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