誠の桜に止まる蝶～番外編～
「巡察の時間だ・・・」

私は部屋に戻り準備をして巡察に出る。

今日は原田さんの隊と平助君の隊と一緒に巡察だ。

いつもならば私は二人にたくさん話しかけるが今日はそんな気分になれず黙っている。

二人は何度かちらちらとこちらを見てくる。

「はあ・・・」

おもわずため息が出てくる。

すると前から浪士が出てくる。

私は刀を抜き、構える。

男たちは無言で切りかかってくる。

私はそれを受け止める。

周りも応戦している。

私は一瞬の隙で男を斬ろうと身を翻す。

いつまでこうしてみんなと戦っていられるの？

そんな思いが私の頭をかすめる。

すると後ろから切りつけられた。

「っ！」

なんとかとっさに横に避けてダメージを和らげるが腕から血が流れるのがわかる。

私はとっさに切り替えそうとすると原田さんが一気に二人を斬る。

「大丈夫か蝶！！」

「ん・・・」

私は腕の痛みから頷くのが精いっぱいだった。
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