誠の桜に止まる蝶~番外編~
「っ・・・私のこと嫌いになったなら優しくしないでよ・・・」

おもわず涙と共にその言葉が口から零れた。

「え?」

原田さんが驚いたようにこちらを見る。

「お前のこと嫌い?」

「私のことみんな嫌いになったから避けてるんでしょ?」

「なっ!ちげえよ蝶!!」

平助君が大きな声で否定する。

「無理しなくていいよ・・・」

私はふいっと横を向く。

二人は途方に暮れて屯所に戻った。
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