誠の桜に止まる蝶~番外編~
「よしっ!これで終わりや!!」

山崎さんに手当てしてもらったおかげでだいぶ痛みが和らいだ。

「ありがとうございます・・・」

「なんやくらい顔してんなあ!!」

「いや、そんなことは・・・」

「蝶ちゃん!今から俺にちょっと付き合ってくれへん?」

「え?いいですけど・・・」

山崎さんの楽しそうな顔をみたら断れなかった。

「よっしゃ!んじゃいまからいこうかあー」

そう言って山崎さんは嬉々と歩き出した。

私はその後ろをついていく。

「蝶ちゃん。ちょっと目、つぶっててもらってもええか?」

「あ、はい・・・」

私は素直に目をつぶる。

「よっしゃ!みんな連れてきたで!!」

扉のあく音がする。

ここは、道場?
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