誠の桜に止まる蝶~番外編~
「おいっ!新八、平助。こっちに総司いないか?」

「え?総司?総司ならもう行ったよ?」

帽子をかぶった少し顔の赤い平助君が答える。

「うっそお・・・・」

わたしは肩をがくっと落とす。

「いいじゃねえか総司なんて!!そんなことより俺らと宴会しねえか?」

「はっ?」

新八さんが嬉しそうに杯を持ち上げる。

額に三日月、そしてウサギの耳・・・・

「うわあ・・・新八さん気持ち悪い・・・」

おもわずぼそっとつぶやいてしまう。

「なっ!!!!ひでえ!!気持ち悪いはないだろうが!!!」

涙目の新八さんがこちらをみる。

「あ、あはは?」

わたしは苦笑いで受け流す。

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