誠の桜に止まる蝶~番外編~
「ここは・・・バラ園?」

あたり一面赤い薔薇。

だけど、一部白い薔薇もあった。

その薔薇を一生懸命に赤に変えている人を発見した。

「え・・・・一さん?」

見ると真顔で一心不乱に赤をぬっている一さん。

耳にはダイヤのピアスがあった。

「は、一さん?」

「どうした。」

手を休めずにこちらをみる。

「えっと、なにやっているんですか・・・?」

「見ればわかるだろ。薔薇を赤に塗っているんだ。」

「どうしてですか?」

「女王は白い薔薇が大嫌いなんだ。副長女王のためなら俺はどんなことでもこなす。

「え?」

今副長女王って・・・・

「それより、お前はなぜここにいる?」

一さんが不思議そうにこちらをみる。
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