誠の桜に止まる蝶~番外編~
「原田。なにがあった?」

土方さんが横から尋ねる。

「巡察中に、いきなり複数のものに囲まれた。」

「お前らをここまで痛めつけるとは相当の手練れだな」

土方さんが苦々しげにつぶやく。

「ッ・・・・風魔一族だ。」

「風魔!?風魔一族って前に俺らが襲われた忍びじゃねえか!」

土方さんが驚きの声を上げる。

「ああ・・・そして、頭領と思われるやつが、桜色の瞳の女に以前の借りは返すとつたえとけと・・・」

「私・・・?」

私は唖然とした。

すると苦しそうに原田さんが頷く。

「奴はお前が一緒にいると思って俺らを襲ったらしい。」

「っ・・・・!!」

つまり、彼らを危険な目に遭わせたのはわたしだ。」

傷を癒し終えると原田さんは倒れるように眠りについた。

「すみません、土方さん、原田さんをお願いします。」

「おいっ!!」

私は部屋から出ていく。
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