誠の桜に止まる蝶~番外編~
「ふう・・・・」

力を使いすぎたせいか、足元がおぼつかない。

だけどなんとか部屋まで戻る。

そして、さっきの光景が頭をよぎる。

みんなが、私のせいで死ぬかと思った。

おもわず涙がこぼれた。

以前と同じだ。

あの時も、私はみんなを死の危険に合わせかけた。

私が、もっと強ければ。

そう思うと涙が止まらなかった。

私が、あのときあの風魔の男を殺していればよかった?

だけど、私はいまだに人を殺せない。

私は弱いのかな?
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