誠の桜に止まる蝶~番外編~
「目が痛い・・・・」

私は一人庭に出る。

さっき泣きすぎたせいで目がはれている。

「ったく泣きすぎなんだよ。」

そういって誰かが私の目に冷えた手ぬぐいを当ててくれる。

「つめたっ!!って土方さん。」

後ろを見ると土方さんが立っていた。

「それで少しは目を冷やせ。」

「へえー土方さんたまには優しいんですよね。」

「たまにはってなんだよ!!」

「本当のことじゃないですか♪総司たちは?」

「総司たちなら眠っている。そして傍には山崎がついているから大丈夫じゃねえか?」

「そっか・・・それならよかった。」

「ああ。だから心配しなくても大丈夫だ。」

「そうですね!ねえ土方さん?」

「なんだ?」

「強さって、なんだと思いますか?」

私は空に浮かぶ満月を眺めながら尋ねる。
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