誠の桜に止まる蝶~番外編~
「んっ・・・・」

朝起きると総司に抱きしめられていた。

あ、私昨日・・・

思い出すと顔が真っ赤になる。

何とか総司が起きる前に起きなきゃ!!

そう思ってなんとか抜けだろうとするけど総司の腕から抜け出せない。

「ふふっ。おはよう蝶。」

「なっ!総司起きてたの?」

「結構前からね。蝶のかわいい寝顔をみてたんだよ?」

そういってにこりと微笑む。

「えっ!も、もう!からかわないで!!」

すこし赤みが引いた頬がまた真っ赤に染まる。

「ごめんごめん。だけど、そんなかわいい顔誰にも見せちゃだめだよ?」

「へ?」

「はあっ・・・俺蝶のこととなるとすごい余裕ないみたい。」

苦笑いの総司。

私はわけがわからないけれどそっと総司の胸に顔を埋める。

「総司の前で見せる私の顔は総司だけのためのものだから心配しないで?」

自分でいって恥ずかしくて顔をさらに胸につける。

すると総司はぎゅっと抱きしめてくれる。

「うん。蝶。大好きだよ。」

「私も。」

お互い微笑みあう。

「まだ少し早いからもう少し眠る?」

私は外がまだうす暗いのをみてそういう。


「そうだね・・・このまま眠ろうか。」

そういって私たちはまた眠りに落ちた。

幸せな気持ちを抱きしめて。
< 80 / 166 >

この作品をシェア

pagetop