誠の桜に止まる蝶~番外編~
そして私はそっと床を抜け出して着替える。

これでよしっ!

朝食が終ったらみんなに話そう。

そう考えていると後ろから不意に抱きしめられる。

「きゃっ!」

「自分だけ着替えてるなんてずるいなあ蝶は。」

「そ、総司!!」

いきなり耳元でささやかれて顔が赤くなる。

「ふふっ。蝶かわいい。おはよう。」

「っもう!!おはよう総司。」

「さあって。俺も着替えるかな。」

「うん。私顔洗ってくるから。」

「いってらっしゃい。」

そう言って私は部屋を出る。

すると寒風摩擦をしている新八さんが庭にいた。

「うーん・・・暑苦しい。」

「おいっ!誰か俺を暑苦しいっていったか?」

新八さんがきょろきょろとしている。

うわっ!地獄耳!!

私はそっと気づかれないように歩き出す。
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