誠の桜に止まる蝶~番外編~
「お前らはほかの新撰組の男どもをかたずけろ。」

宗匠がほかのものに命じる。

「みんなっ!負けなんて言葉私たちにはないんだからねっ!」

私は宗匠を見たまま明るく叫ぶ。

「こっちは任せて。」

総司の力強い声が耳に響く。

大丈夫。負けない。

「ふっ。ずいぶん余裕なものだな。いざっ!」

風魔の男は手裏剣を再び投げてくる。

私は扇を広げて風をおこし吹き飛ばす。

「ほう。そのような芸当ができるのか。ならばこちらも本気を出そう。」

宗匠はそういうと札をだし何やら呪文を唱える。

そして札は炎に変わり私を襲う。

「蝶っ!!」

総司の切羽詰まった声がひびく。

私は扇を炎の中を舞う。

その瞬間炎が無数の桜の花びらに変わる。

「なにっ!」

宗匠は驚きに充ちた表情をしている。

「はあっ!!!」

私は刀を抜き宗匠に切りかかる。

「小娘がっ!!」

私たちは何度も刀を合わせる。

相互互角の戦い。

私はひらりと宗匠の攻撃をかわし宗匠の刀を弾き飛ばす。

そして、宗匠の首に刀をつける。
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