セイントロンド
―ガバッ
「っ!!!!…はぁっ…はぁっ……」
目が覚めて飛び起きると、びっしょりと汗をかいていた。
まただ………
嫌な夢……………
頭も痛いし、すごく気持ち悪い。
「アメリア様!
すごい汗………また夢を?」
そう言ってメアリーが私の額に手をあてた瞬間、顔色が変わった。
「ひどい熱!!
…い、今お薬をっ!!!」
メアリーはパタパタと走り去る。
「あー…熱……?」
確かに体が熱いし頭もぼーっとする。
最悪だ………
でも寝てはいられない。
今日もミサがある。
出なきゃドナ神父がうるさそうだし……
「とりあえずシャワー…」
メアリーが戻るまでにさっさと済ませてしまおう。
怠い体を無理矢理動かして、バスルームへと向かった。