セイントロンド


「メアリー…今日は休んで、ミサは私一人で行くから」

「ア、アメリア様!!」


安心させるように笑みを向けると、メアリーは言葉を飲み込んだ。


「い、行ってらっしゃいませ」


メアリーはバッと頭を下げた。
そんなメアリーの頭を優しく撫でて踵を返す。


この場にいるのが、少し辛かった。


私が………
"聖女じゃなかったら"…


もっと……
違う自分になれたかもしれない。














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