セイントロンド


「アメリア様、やっぱりご気分が…」

「平気、少し外へ出るから、ミサには必ず出る。安心して」


私は聖服に身を包み、ベールを被る。


美しい純白のドレス。
私の金色の髪と金色の瞳によく映えた。


「アメリア様、ロザリオを」


メアリーは碧い石が埋め込まれたロザリオを私に渡した。


「…ありがとう。銃を」


私が手を出せば、メアリーは二つの銀銃を手渡してくれた。


「アメリア様…あまり無理をなさらず…。メアリーはアメリア様をいつでも安じておりますから…」


「メアリー……ありがとう…」



笑みを作れば、メアリーは花のような笑顔を浮かべた。










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