【短】桜の木の下で〜草食系男子の恋〜
「何するんですか!?」
と、手を伸ばす僕に、
「君の携帯!早く!!」
と、怒鳴ってくる…。
気迫に圧された僕が携帯を渡すと、
「この子は、うちで飼うから安心して行きな。証拠の写メ送ってあげるから…。君みたいな子が…悔いを残してはダメ。」
と、携帯を素早く操作し赤外通信を終え、僕に携帯を戻すと、
「ほらっ、ダッシュ!!」
と、僕の背中を叩いた。
お姉さんを見ると、ニッコリと微笑んで頷く。
「わかりました…、有難うございます。」
と、僕は蔵邨高校へ駆けて行ったのでした。