【短】桜の木の下で〜草食系男子の恋〜
たとえ、ここまでの流れで気持ちがバレているとしてもだ。
でも…喉の…ホントに喉のすぐそこまで来ている言葉が…言えない…。
「同じ高校に入ったら…どうするんだった?」
と、柚姫さん。
「さっきの短歌…誰を想ったの?」
と、こてっちゃん。
二人は、微笑みながら僕を見ている。
優しく温かい雰囲気を作って、踏み出せない僕の背中を押してくれているのが分かる。
でも……。