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「咲子、強がらないでってことよ♪何かあったら、すぐにママに言っていいからね♪」
そう言ってママは私に痛々しい視線を指した。
「…強がってなんかいないし…確かに、私は緊張ばっかして意気地無しだけど…」
私は今日の入学式までの不安を本音に変えてママにぶつけた。
「やっぱりね…大丈夫よ、咲子ぉ♪」
そう言って、少し真面目な表情になったママは私の手のひらにママの手を重ねてきた。
「…咲子、大丈夫だよ?友達や恋人に出会えるよ?…けれどママみたいに、失敗はしないでね?」
そう言って ママは少し涙目になっていた。