言葉で伝えて
甘い甘いキスが、足まで降りた。


そして、足からだんだん上へとずれていく…。


「は…はる、大好き、晴が大好きなの…」



「知ってる…」







…晴が私の中に入ってくる。


ここまで来ると、いつも私はなにも考えられなくなっちゃうんだ。


私の首筋にキスを落としながら、小さな、低くて甘い声で晴が言った。





「百合、愛してる。」





晴は、一層動きを早めた。






薄れていく意識の中で私は、はっきり聞いた。


晴が…初めて名前で呼んでくれた…。


愛してるって言ってくれた…。


涙が溢れる。
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