言葉で伝えて
「選べよ。」


晴が立ち止まったのは、エンゲージリングがキラキラ並ぶケースの前。



…待って。


何?もしかして私に?


しかもエンゲージリングって…



「何?いらねーの?」


ぼーっと突っ立ってる私に晴はぶっきらぼうに言った。


だって…だって。


今まで誕生日も、クリスマスも、プレゼントなんてもらった事ないのに…


「いっ…いる!!」


私がどもりながら言うと、晴がちょっとだけ微笑んだように見えた…。
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