Dummy Lover

私がそんな思いを巡らしていると。


「…由愛ちゃん。積極的、なんだね…?」

「え、何が?」

「あー、天然なのかな?」

「ん?」


そう言われて、なんとなく今の状況を冷静に見てみると。


「あ…!やだ、ごめん!」


私は身を乗り出して、白谷に半分覆いかぶさるような格好をしていた。




いくらなんでも、こんな格好は…!
あくまでも、こいつは〝女タラシ〟。

なにしてんの、私!


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