Dummy Lover
*
放課後。
もう外は少し薄暗い。
俺はある奴に呼び出されて、1組の教室にいた。
奴のクラスの教室だ。
しばらく待っていると、扉が開いて、奴が現れる。
「あ、来てくれたんだ。」
「そりゃ、由愛のことを持ち出されたら、…な」
奴は少し微笑みながら、俺に話しかけてくる。
その顔には、何か企みが見える感じがする。
こいつは、俺の幼なじみである由愛のことで話があると言って、俺を呼び出したのだ。
俺は早く内容が知りたかった。
由愛のことだから。