RAIN DROPS -初めての恋-
――ねぇ、天音くん…。
1年以上前から、あたしのことを好きでいてくれたの……?
あたしの目からは嬉し涙が流れた。
そんなあたしに天音くんはクスッと笑って、晴れてきた空を見上げた。
その天音くんが驚いた顔に変わっていくのが分かる…。
「笑花?」
天音くんに優しく呼ばれて、あたしは天音くんを見上げた。
「なぁに?」
「笑花は、神様に嫌われてなんかないよ?」
「え?」
「だって、ほら…」
天音くんの指差す方を、涙をふきながら空を見上げる。
――そこには、
…え…?
「虹…」
思わずあたしはつぶやいた…。
――そこには、
大きくてきれいな七色の橋が
空に架かっていた――。