RAIN DROPS -初めての恋-

先生の代わりにさせられてる気がして、いやだったんだ…。


「……ヤキモチか」

天音くんの顔を見上げると、さっきまでのしおらしさは消えていて…。

代わりにいたずらっ子みたいな笑顔を浮かべている…。



「ち、違うもん！」

「うん、うん、そうだね」


ヤキモチ、だったのかな…？

よく分かんない…。

けど、


「……いじわるしないで」


恥ずかしさで、泣きたくなっちゃうじゃんか…。



「……笑花も、いじわるしないでね？」


上目遣いで天音くんが言う。

あたしがこれに弱いって、多分知ってるくせに…。

やっぱりいじわるだ……。



「どんな？」


あたしはいじわるなんて、絶対しない！

…天音くんには、絶対できない。


「俺の腕を振り払うとか」