RAIN DROPS -初めての恋-
はっきり言われると、自分でも分かるくらい顔から湯気が出そうになった。
天音くんの、少し恥ずかしそうな笑顔を思い出して、胸がキュンとした。
――“恋”…だからかなぁ…?
「でも…、好きになるの早すぎじゃないかなぁ…?」
「あのね!恋にスピードなんて関係ないのっ!」
「じゃあ…あたしなんかが好きになっていいのかなぁ…?」
あたしが一番気にしていたのはこのことだった…。
“あたしが好きになることは、迷惑なんじゃないか”…。
うじうじしてるし、地味だし、鈍くさいし、雨女だし…。
そんなこと考えてたら、亜美にポカッと頭を叩かれた。
「いたいよーっ!」
「うるさいっ!!
笑花、いいっ!?
“恋”って自己中なものなの!
自己中じゃなきゃ、できないのよっ??」