RAIN DROPS -初めての恋-
「えーみかちゃんっ!」
あたしのことを子どものようににこにこしながら呼ぶ先生…。
「笑花ちゃんが倒れてからぶりだねぇー?」
「そう…ですね…」
出来れば会いたくなくて、先生も避けてました!なんて言えない……。
「天音がさー?今度はぶっ倒れてるじゃない?一人暮らしのくせに、バカよねー。」
「…え…、天音くん…倒れてるって…?」
「知らない?風邪よー。傘も差さずに帰ってれば、当然だわ!本当バカよねー?」
……そうだったんだ。
あたしに会いたくないワケじゃなかったんだ…!
ホッとして、少し喜んでしまった自分を押さえつける…。
「だからねー?
お見舞いに行ってくれないかなぁ?
地図は用意してるしっ!
差し入れとプリントもあるし!
笑花ちゃん家の途中にあるし!
この前のお礼だと思って!
ねっ?」