RAIN DROPS -初めての恋-
あたしは慌ててなぜか立ち上がった。
「ちょっと天音っ?
なんで笑花ちゃんが今もいるのよっ?
まさかお泊まり?そうなのねっ!?」
「うん」
質問攻めする先生に天音くんはしれっと答えた。
…どうしよう……。
あたしのせいで、修羅場になっちゃう……。
先生に何か言わなきゃ…っ!!
「…あのっ!!
天音くんは先生が大好きなんですっ!!
先生が結婚してても好きなんてすごいんですっ!!
だから…、仲良くしてください…!!」
“シーン”って音が聞こえそうなほどの静けさがあたしたちを包む――。
だけど、それを先生の笑い声が打ち砕いた。
「あはっ!あははっ!」
天音くんも苦笑してるし……。
あたし、変なこと言ったかな?