RAIN DROPS -初めての恋-




二人のきょとんとした目があたしを向く…。






「「…え、姉弟だけど?」」


声をそろえて言った。




“きょうだい”?


……え?


「えぇぇえぇぇ―――っ!!??」


あたしの叫びに近い声が部屋中に響きわたった。



「先生と天音くんは付き合ってるんじゃないのっ!?」

「なにそれ、やめてよー!
それに私結婚してるのよー?」

「俺、おばさんイヤ。」

「うるさい、天音。
私まだ26歳よっ!」




またあたしをおいてけぼりにして、二人は口論を始める…。


絡まっていた糸が全部きれいに解けていく―――。


――あたし天音くんを……好きでいていいんだ…。




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