RAIN DROPS -初めての恋-
先生が帰ってしまってからあたしたちは妙にぎこちなくて。
天音くんはベッドに寄りかかりいつもとは違ってあたしの右隣に座っていた。
肩が触れそうで触れない。
そんな距離だけど、天音くんにも聞こえてしまいそうなくらいドキドキは大きかった。
あぅ…。
どうしよう。
何から話せば…。
「笑花さっき…好きって言ったよね?」
…いきなりその話ですか…。
ちょっと、ううん、かなり恥ずかしい…。
けど、伝えたい…。
「…ぅ…うん…」
「俺もね、笑花が好き。」
今日何回か言われたはずの“好き”なのに、わだかまりが無くなったあたしの心には、
もっと響いて聞こえた。