RAIN DROPS -初めての恋-
「おは…おはよう…っ!」
天音くんの笑顔で真っ赤になってしまう…。
そんなあたしを見た亜美は
笑顔をにやにやに変えて、天音くんを見て。
「でぇー、永瀬と笑花はどうなったのぉ?」
わざとらしく、天音くんに聞いた。
……しかも、教室全体に響くような大声で。
「ちょ…ちょっと、亜美っ!?」
「ふがっ!?」
あたしは亜美の口をこれ以上喋れないように両手でふさいだ。
……けど、教室はシーンとしている…。
周りからは痛いほどの視線を感じるし…。
天音くんはまだ先生との噂が
あるだろうしね…。
辛いけど、あたしが我慢すれば……
「付き合ってるけど?」