RAIN DROPS -初めての恋-
その日一日中、あたしは好奇な眼差しを浴び続けた―――。
“付き合う”って大変なんだなぁ…。
亜美もずっとにやにやして、あたしに質問攻めだし…。
あたしは左隣に目をやった。
天音くんはさっきからあたしの隣で眠そうに大きな欠伸をくり返してる。
……天音くん、きれいだなぁ。
肌はキメが細かくてニキビなんてない。
ちょっとタレ目がかわいい。
鼻は高いし、筋が通ってる。
唇は薄めなのに、きれいなピンクでぷるぷるしてる。
「ふぁーっ」
あ、また欠伸。
かわいい!
あたしはさっきまで考えていたことも、授業中だってことも忘れて、天音くんの横顔を見つめて、ぽーっとなった。