運命~道なき道~

みんな
小さい頃は
女の子なら
「お花屋さん」とか
「ケーキ屋さん」とか
男の子なら
「野球選手」とか
「サッカー選手」とか
もしかしたら
「総理大臣」なんて人もいたりして
すごくかわいい夢を持っていましたよね?

でも
大きくなるにつれて
現実が見えてくる。

だから、
「学校の先生」とか
「歌手」とか
下手したら
「サラリーマン」なんていう夢を
語り始める人が出てきます。

それに向かって
つき進める人もいれば
なんだか納得いかなくて
進む方向も定まらないまま
勉強をしているひともいます。

さて
私はというと
ころころと夢が変わっていました。

ある時は
女優さんに憧れて
「女優」なんて言っていたり
しばらくしたら
小学校の先生に憧れて
「小学校の先生」なんて言っていたり。

常に憧れで夢を決めていたから
私は進む方向がいまいち決まっていませんでした。

でも
昔から変わらなかったのが
勉強が好きだったことです。

よく見てください。
好き「だった」ですよ。

今は……御覧のとおりです。

だから
私は私の住む地域の公立では
一番レベルの高いH高校に入ることが
目標でした。

ある時
私は自分のエレクトーンの先生に憧れて
本気でエレクトーンの講師を目指しました。

それでも
H高校には入りたくて
H高校に入って
A大学に入ろうと思っていました。

中学3年の時
成績はやや下がり気味で
H高校は五分五分だと言われました。

それでも私は受けました。

当日点はボーダーぎりぎり下で
「終わった」そう思いました。

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