見上げれば空
僕らの日常
「また遅刻ですか!今日こそは、もうお母さんに電話しますよ」

「勝手にすれば?」

「……!高木くん。先生本気ですからね。はやく教室に入りなさい」



金切り声をあげる
オバさん教師と

坊主頭の色白な細いヤツ。


鋭い目つき。細いけど背筋の伸びた、強そうな身体。



なんかアイツ

オレに似てる。



小6の夏。

オレ、北原望(キタハラノゾム)と高木恭介は初めて出会ったのだった。
< 1 / 3 >

この作品をシェア

pagetop